漢文修験道

第

問

唯
ダ
有
二

ルノミ
黄
昏
鳥
雀
ノ
悲
一

シム
。

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唯～
①読み

たダ～ノミ

②意味

・ただ～だけだ
文法：限定

正解：

ただ夕暮れに小鳥たちが悲しげに鳴いているだけだ。

唯だ黄昏鳥雀の悲しむ有るのみ。

重要度：

★

文法：限定

問題解説

限定の意味を持つ句法です。

「唯」は他にも「但」「惟」「直」が使われることがありますので、覚えておきましょう。

※黄昏鳥雀=こうこんちょうじゃく

※「唯～耳」について
　「唯」の文末に「耳」が使われることがあります。
　読みは「のみ」、意味は「～だけ」です。
　「ただ～だけ」という意味に変わりはありません。

※限定の意味を持つ句法
　①唯（但・惟・直）
　②独～
　③～耳
　④而已
　⑤而已矣

　②は「ひとり」と読み、③④⑤はすべて「のみ」と読みます。

どうして夕暮れに小鳥たちが悲しげに鳴くだけだろうか、いや鳴くだけではない。

「何独」の訳になっているので不正解です。

※「何独」について
　読み：なんゾひとリ～ノミナランヤ
　意味：どうしてただ～だけだろうか、いや～だけではない。

　限定＋反語の句法です。
　送り仮名の「ノミナランヤ」もセットで覚えると良きぞ。

まだ夕暮れに小鳥たちが悲しげに鳴いていない。

再読文字「未」の訳になっているのでので不正解です。

ちなみに「まだ～ない」は再読文字の「未」です。

ついに夕暮れに小鳥たちが悲しげに鳴いた。

限定の訳がなく、「ついに」の訳もないので不正解です。

※「ついに～」の意味を持つ漢字「卒」
　読み: つい二
　意味: ついに・とうとう

ただ夕暮れに小鳥たちが悲しげに鳴いているだけだ。

正解です。天才オブザイヤー受賞です。まいどあり。

どうして夕暮れに小鳥たちが悲しげに鳴くだけだろうか、いや鳴くだけではない。

まだ夕暮れに小鳥たちが悲しげに鳴いていない。

ついに夕暮れに小鳥たちが悲しげに鳴いた。

ただ夕暮れに小鳥たちが悲しげに鳴いているだけだ。

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